みかんねこの不器用なのら~

不器用な人間が不器用なりに感じたことを語ってみるブログ

武田双雲さんのストリート書道家時代の話が面白かった

先日、TBSラジオを聞いていたら武田双雲さんがゲストとして出られていました。

放送によれば武田さんはすぐに書道家になったわけではなく、理工系の大学で暗号を研究し、NTTに就職したそうです。情報科学を専攻しながらコンピューターに興味が沸かなかった武田さんはシステム職を断り営業職になりました。

そんなNTT時代にメモ書きで人の名前を墨をすって筆で書いてたら、女子社員に噂が広がり「私の名前を書いてください」と言われるようになりました。そうして名前を書いているとある女性が泣き出したという。

「私、名前が嫌いで、初めて自分の名前が好きになった。両親と仲悪かったけどもう一回向き合ってみる」

武田さんはもらい泣きをし、その場で辞表を書いたそうです。

「これは辞めないと間に合わない。全員分書かないといけないから」
「思ったより人類って居るんだな。それを美しく書くなんてそんな素敵なことをするには、時間が足りない」

これが書道家になったきっかけだそうです。もうすでに滅茶苦茶で面白いんですが、この先が素敵でした。

辞めてはみたものの、知名度もない人に誰も名前を書いてほしいなんてオーダーしないので、武田さんは路上に出て「あなたの名前書きます」とストリート書道家をはじめます。しかし、誰も止まってはくれませんでした。

「お金もっとくれとか、なんで止まらないんだとか、足を止めろと思ってるときってぜんぜんうまくいかないんです」

「自分の中が諦めて、この人なんで悲しい顔してるんくだろうとか、なんかつらそうだなとか思ってると、なんかふと話しかけてくれて。で、聞くじゃないですか、話を。興味持つじゃないですか相手に。この人こうやったら喜ぶかなって字を書くわけです。そしたら突然涙を流してくれたり、お金を入れてくれたり」

そして「それから世界が変わった」と武田さんは続けました。

内面を変えることで、世界が変わる。

武田双雲さんがこんなに楽しい人だとは思わなかった。9/26までラジオクラウドで無料配信されていますので、よかったら聞いてみてください。