みかんねこの不器用なのら~

不器用な人間が不器用なりに感じたことを語ってみるブログ

たまたま他に居なかったから相談した?

よく他人から相談されることがあります。いやちょっと違う。よく友人たちからグチられたりすることがあります。そうではなく、話を聞いて意見を求められることもあります。

誰だか忘れてしまいましたが、昔の有名な哲学者が「相談者はその相手に相談することを選んだ時点で結末を選択している」というよなことを言ったそうです。人は自由で相談された相手はその自由を侵害出来ないけども、相談者として選択されたことは既に選択した人の責任であるので、相談された人は自由に答えていいという内容だったと記憶しています。

難しい話はともかく、他人から相談されることはそんなに悪い気はしません。


そんな風に過ごしていたある日のこと。こんなことを言われました。

相手「あなたは人から相談されたりしないだろう」
わたし「いいえ、わたしはよく他人から相談されます」
相手「それはあなたを選んで相談したわけではなくて、他に相談する相手がたまたま居なかったから、仕方なくあなたに相談しただけだ

ほかに相談する相手が居なくても、相談することに意味がないと思われたら相談なんてしませんよね。悩みがあるんだけど友達が居ないから道端で人を捕まえて相談するかとは普通なりませんよね。ネットには書き込むでしょうけど。


ところで、みなさんに恋人はいますか。その恋人は、日本中のすべての人の中であなたと最高に相性がいい人だって言い切れますか。その人より相性のいい人は日本中どこ探しても居ないと言い切れますか。

冷静に言い切れる人はそう多くは居ないと思います。でも多くのひとは、そうやって出会った人と恋人になるし結婚します。ベストじゃない人なのにどうしてと聞かれたら、他にベストだと思える相手が居なかったからだって。つまりはそういうことなんじゃないかな。その人が出会えなかった人は、その人にとって存在しないのと同じこと。その人の世界でベストなら素敵なことじゃないですか。

だから今度「他にたまたま居なかったからだけだ」なんて言われたら、こう言い返してやろうと思う。

「だとしても、わたしに相談してくれた人は、あなたに相談しなかった事実は変わらない」